2014年11月20日木曜日

人間味ある治療

マッサージセラピストやヒーラーは、セラピストの術前準備(Therapist preparation)を非常に重要視します。
特に特徴的な方法に、センタリングがあります。
米国のヒーリングアーツ学院で、実際に頂いたテキストのセンタリングに関する一文をご紹介します。
Centering the breath and increasing awareness and relaxation of the therapist enables the therapist to observe more acutely the patterns of imbalance on the physical, emotional and psychological levels of the client and will ensure economic use of energy through the treatment.
「中心に意識を集中し深い呼吸を行うと、セラピストは開放され感性が高められ、物理的な不均衡のパターンを鋭く観察することが可能となる」
うまく訳せませんが、その様な内容が書かれています。
もう少しヒーリング的な表現をすれば、「自己の意識内を流れるエネルギーの行方を追い、自分と言う存在、自己と宇宙との関係を理解する」という感じでしょうか?
わかりやすく言えば、精神統一、瞑想などによって、自己の感受性を高めるということだと思います。
従来の医学的診断は、高度に洗練された分類法ですから、結論は客観性が高く、誰が判断しようと、ほぼ同じ結論に導かれます。
ところが、マッサージやヒーリングは、人間味あふれる行為によって、生じるパワー(エネルギー)を原始的に、単純に利用する方法ですから、全てはセラピストの感性によって決定されます。
ですから、セラピストの精神状態を、一定に保つことが、とても重用なのです。
近年のオステオパシーやカイロプラクティックの診断は、すぐれた分類法が確立されつつあり、どちらかというと医学的診断傾向が強くなっています。
しかしながら、徒手医学の現代医学には欠如した、手技という人間味あふれる行為が、極めて重要な気がしています。
治療に向き合う前の準備、今一度大切にしたいと思っています。





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