2015年3月20日金曜日

身体(全身)調整の重要性

写真の構造物は、接着剤や釘などを使用せず木とゴムの張力バランスのみで均衡が保たれています。
この概念は建築家のバックミンスター・フラーやケネス・スネルソンによって提唱されたといわれる構造物のシステムでテンセグリティーと言います。
人間だけが二足の小さな足のみで可能にした絶妙なバランスの立ち姿勢。
実はその秘密がこの概念にあるのです。
木が骨、ゴムは筋肉や靱帯だと考えて頂ければイメージしやすいと思います。
ビルやタワーの様な構造物は劣化した部分を補修することによりバランスは保たれます。
ところが張力バランスによって構成された構造物は、一部の張力バランスが崩れると全体のバランスも崩れてしまいます。
つまりバランスの回復には、全体の張力バランスの調性が必要になるということです。
自然療法が症状の改善と同時に常に全体治療(身体調整)を平行させれる理由がここにあります。











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2015年2月10日火曜日

幸せが生むストレス

通常は、ストレスが、マイナスの状況を作り出すことは容易に理解できるはずです。
痛みや不快症状など、不幸な身の上による場合もあるかもしれません。
雇用不安、失恋、対人関係のトラブルといった場合もあるかもしれません。
ところが、本人の態度如何では、喜ばしい状況からもストレスが生じ体に悪影響を及ぼす場合もあります。
実際に、会社での昇進を機に鬱病を発症した患者さんがいらっしゃいました。
喜ばしいはずの出来事が、引き金になることは一見矛盾しているように感じるかもしれません。
実は、この場合昇進ではなく、それにともなう不安感が引き金になっていたのです。
つまり、感情の経験することが体の反応を決定づけるものではなく、出来事に対してどのような態度をとるかが、反応を決定づけているのです。




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2015年1月20日火曜日

幸せの秘訣「微笑み」

いつの時代にも、人助けが心身の健康を守り幸せになる秘訣であるといわれてきました。
これは、否定的な信念を肯定的な信念に変化させるための先人の知恵だったのかもしれません。
実は、毎日出来ることの中で、簡単に実践できることがあります。
それは「微笑み」です。
「微笑み」は自分にも他人にもちょっとした福を与えてくれます。
「微笑む」人の周りに人は集まるものです。
「微笑む」人は、何か超越した人格のイメージを放つのかもしれません。
いずれにしても「微笑み」もまた、、否定的な信念を肯定的な信念に変化させてくれます。
昔から「そうなるためには、つもりになってやれ」と伝えられています。
あなたが、幸せになりたいのなら、幸せになったつもりで行うことです。
そうすれば、理性にわからない方法で、幸せの精神(スピリッツ)があなたの魂と心の中に入ってくることでしょう。
実行が必要です。
やがて、技術は不必要となり、機会があるごとに自然にできるようになるでしょう。
健康でバランスのとれた感情生活を送るためのヒント、それは「微笑み」だと思うのです。




   
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2014年12月20日土曜日

顕在意識と潜在意識

人間の心には、起きて思考しているときの顕在意識と、眠っているとき、あるいは顕在意識が休んでいるときに活性化してくる潜在意識の二種類があります
そして、この二つの心には相互作用があって、顕在意識が潜在意識に暗示を送り、それを充分繰り返していると、潜在意識はこれを真実のものと受け止めて、生活の中に表現していきます。
夢や理想の実現には、この二つの意識をどのようにコントロールするかが非常に重要になります。
たとえば、健康に例えると、病気になりたいと願う人はいませんが、病気になりたくないと思う人は多いはずです。
しかし、この思いを強く持ちつづけると、潜在意識は病気に関するキーワードに常に敏感に反応するようになってしまいます。
ちょっとした体調不良や、誇張したテレビの健康番組にも不安を覚えるようになってしまうのです。
つまり、病気になりたくないという意識はやがて、病気かもしれないといったネガティブ意識へと変換されてしまい、やがて本当に病気になってしまう可能性があります。
では、どのような意識を持てばよいのか?
健康になりたい、あるいは健康になるといったポジティッブな意識に変えてみることです。
この意識は、常に健康に関するキーワードに反応するようになります。
健康になるための食生活や、運動、健康になるための意識にも良い変化を与えてくれます。
この意識はやがて、健康になりたいという意識から、健康であるという確信に変化していきます。
意識は、思いを実現するための重要な要因です。



 
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2014年12月1日月曜日

一病一因論と一病多因論

一病一因論とは、一つの病気は必ず一つの原因で起きるという考え方です。
しかしながら、実際に病気は原因から結果が生じるのですが、一つの原因からいくつかの結果が生じたり、ある原因が生んだ結果が新たな原因となり次の結果が生じたりといった、いくつかの因果関係が段階的に積み重ねられている場合が多いのです。
つまり、病気は一病一因論ではなく一病多因論として捉えることが重用になります。
これは、徒手医学が対象とする体性機能(筋・骨格系)障害の治療を成功に導くためのキーワードです。
当院にも、複数の症状を訴えて来院される患者さんが多くいらしゃいます。
もしかすると、すべての原因が不良姿勢にあるのかもしれません。
しかしながら、不良姿勢の背景に姿勢筋や姿勢筋膜の問題があるかもしれません。
もしかすると、姿勢問題が強い感情の変化、つまり情緒(こころ)に起因していることもあり得ます。目の前にある症状から、如何に原因に近づけるかは、「一病多因論」の考え方が、とても重用です。



 
                 
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2014年11月20日木曜日

人間味ある治療

マッサージセラピストやヒーラーは、セラピストの術前準備(Therapist preparation)を非常に重要視します。
特に特徴的な方法に、センタリングがあります。
米国のヒーリングアーツ学院で、実際に頂いたテキストのセンタリングに関する一文をご紹介します。
Centering the breath and increasing awareness and relaxation of the therapist enables the therapist to observe more acutely the patterns of imbalance on the physical, emotional and psychological levels of the client and will ensure economic use of energy through the treatment.
「中心に意識を集中し深い呼吸を行うと、セラピストは開放され感性が高められ、物理的な不均衡のパターンを鋭く観察することが可能となる」
うまく訳せませんが、その様な内容が書かれています。
もう少しヒーリング的な表現をすれば、「自己の意識内を流れるエネルギーの行方を追い、自分と言う存在、自己と宇宙との関係を理解する」という感じでしょうか?
わかりやすく言えば、精神統一、瞑想などによって、自己の感受性を高めるということだと思います。
従来の医学的診断は、高度に洗練された分類法ですから、結論は客観性が高く、誰が判断しようと、ほぼ同じ結論に導かれます。
ところが、マッサージやヒーリングは、人間味あふれる行為によって、生じるパワー(エネルギー)を原始的に、単純に利用する方法ですから、全てはセラピストの感性によって決定されます。
ですから、セラピストの精神状態を、一定に保つことが、とても重用なのです。
近年のオステオパシーやカイロプラクティックの診断は、すぐれた分類法が確立されつつあり、どちらかというと医学的診断傾向が強くなっています。
しかしながら、徒手医学の現代医学には欠如した、手技という人間味あふれる行為が、極めて重要な気がしています。
治療に向き合う前の準備、今一度大切にしたいと思っています。





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2014年11月1日土曜日

温故知新

治療の仕事をしていると、日々様々な壁にぶつかります。
以前は、最新の治療技術に回答を求めることが常でしたが、最近は迷わず古典を紐解きます。
1900年にJ.M.Littlejohnによって書かれた、Definition Of Osteopathyの中に、
The treatment of diseases by scientific manipulations in connection with which the operating physician mechanically uses and applies the inherent resources of the organism to overcome disease and establish health, either by removing or correcting mechanical disorders and thus permitting nature to recuperate the diseased part, or by producing and establishing anti-toxic and anti-septic conditions to counteract toxic and septic conditions of the organism or its parts.
という文章があります。
これは、オステオパシーの定義に関する一文ですが、疾患の治療における、科学的なマニュピレーションの必用性と、治療は、単に力学的な障害を矯正や除去するだけでなく、内的な生命力の活性化させる方法論であるべきだといった内容が書かれています。
100年以上前に書かれたこの文章は、現在でも、普遍的な定義です。
温故知新は、古典や伝統、先人の学問など、昔の事柄の研究を通して、新しい意味や価値を再発見するという中国の古事ですが、クラシカルオステオパシーは、学べば学ぶほど、新しい発見を私

に与えてくれます。



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