2014年12月1日月曜日

一病一因論と一病多因論

一病一因論とは、一つの病気は必ず一つの原因で起きるという考え方です。
しかしながら、実際に病気は原因から結果が生じるのですが、一つの原因からいくつかの結果が生じたり、ある原因が生んだ結果が新たな原因となり次の結果が生じたりといった、いくつかの因果関係が段階的に積み重ねられている場合が多いのです。
つまり、病気は一病一因論ではなく一病多因論として捉えることが重用になります。
これは、徒手医学が対象とする体性機能(筋・骨格系)障害の治療を成功に導くためのキーワードです。
当院にも、複数の症状を訴えて来院される患者さんが多くいらしゃいます。
もしかすると、すべての原因が不良姿勢にあるのかもしれません。
しかしながら、不良姿勢の背景に姿勢筋や姿勢筋膜の問題があるかもしれません。
もしかすると、姿勢問題が強い感情の変化、つまり情緒(こころ)に起因していることもあり得ます。目の前にある症状から、如何に原因に近づけるかは、「一病多因論」の考え方が、とても重用です。



 
                 
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